今年、鹿児島市とナポリ市は姉妹都市提携60周年を迎えました。これは日本とイタリアの都市間で結ばれた最も古い姉妹都市提携です。
このWEBコンサートは、コロナ禍にあっても、両市が互いの友情を再確認し、ともに困難を乗り越えて、さらなる文化交流とより充実した友好・協力関係を構築する一助となるよう、New Age Productionsの制作協力、鹿児島市、ナポリ市、在大阪イタリア総領事館、南日本放送の支援のもと企画されました。
ナポリで生まれ育ち、世界で活躍する「鬼才」サックス奏者:ダニエレ・セーペが、ナポリから独占ライブをお届けします。
出演
ダニエレ・セーペ:サックス
トミー・デ・パオラ:キーボード
パオロ・フォルリーニ:ドラム
ダヴィデ・コスタッリォーラ:ベース
アントネッロ・イアンノッタ:パーカッション
演目
1) AMARCORD
ニーノ・ロータ作曲、1973年の映画「フェリーニのアマルコルド」より「アマルコルド」。
今年が、日本でも人気のあるイタリア映画の巨匠:フェデリコ・フェリーニの生誕100周年にあたることから、自身も映画音楽を手掛けるセーペが、この鹿児島-ナポリ姉妹都市提携60周年記念独占ライブのオープニングに選んだ1曲。
2) INDAGINE SU UN CITTADINO AL DI SOPRA DI OGNI SOSPETTO
エンニオ・モリコーネ作曲、1970年の映画「殺人捜査」より「殺人捜査」。
ニーノ・ロータとともに世界中でその名を知られるイタリアの映画音楽の巨匠:エンニオ・モリコーネは今年、亡くなりました。古くは「荒野の用心棒」や、日本でも人気の高い「海の上のピアニスト」、「ニューシネマパラダイス」などの名曲を数多く生み出した巨匠へのトリビュート。
3) MARCIA DI ESCULAPIO
ピエロ・ピッチョーニ作曲、1968年の映画「ザ・パネル・ドクター」より「アスクレーピオスのマーチ」。
今年、「ザ・パネル・ドクター」の主演俳優であり、「素晴らしきヒコーキ野郎」で石原裕次郎とも共演したイタリアの名優アルベルト・ソルディも生誕100周年にあたります。それを記念し、映画音楽の巨匠:ピッチョーニの手によるこの曲をお届けします。
4) SAKURA
60年の長きにわたって友愛を育んできた鹿児島の皆様と日本のファンに是非とも贈り物をしたいと、伝統的日本歌曲の「さくらさくら」をダニエレ・セーペがナポリ人の感覚でアレンジして演奏。この60周年記念ライブ以外では聴くことのできない1曲。
5) NUNCA MAS
ガトー・バルビエリ作曲 「ヌンカ・マス」(もう二度と)。
ローマやニューヨークで活躍したアルゼンチン人サックス奏者のガトー・バルビエリの曲。ダニエレ・セーペ・カルテットはバルビエリへのオマージュアルバム(「The Cat with the Hat」)もリリースしており、深い関係があります。
6) LUNITA TUCUMANA
アタウアルパ・ユパンキ作曲 「トゥクマンの月」。
イタリア系国民(イタリア移民の子孫)が多いアルゼンチンを代表するワールドミュージックのアーティストで「南米民族音楽の父」とも呼ばれるアタウアルパ・ユパンキの曲。セーペ本人がサックスのほかヴォーカルも務めています。
7) ST. THOMAS
ソニー・ロリンズ作曲 「セント・トーマス」。
ジャズのスタンダードナンバー。ロリンズ作とされますが、旋律はイングランドの伝承歌曲「The Lincolnshire Poacher」に基づいています。
ダニエレ・セーペ
1960年、ナポリ生まれのサックス奏者/作曲家。ジャズやナポリの伝統音楽に加え、レゲエ、フォーク、ワールドミュージック、ロック、フュージョン、ブルース、地中海音楽、クラシック等々、様々な音楽ジャンルの境界線を超越した独自の世界を展開している。また、演劇・バレエ・映画のための音楽も作曲。
ナポリのサン・ピエトロ・ア・マイェッラ音楽院でフルートを学び、ポミリアーノ・ダルコの労働者バンド「エ・ゼージ」に参加。サックス演奏を始め、助演者として様々なアーティストと共演。
1987年、ソリストとしての1stアルバム『Malamusica』を自主制作。翌年発表の『Play standards and more』ではニーノ・ロータ、ディジー・ガレスピー、ピエロ・ピッチョーニ、デューク・エリントン等の楽曲を再解釈。1991年には『L’uscita dei gladiatori』を発表。これらのアルバムは評論家たちから高く評価された。1993年には、Polosud Recordsから『Vite Perdite』を発表。同作は評論家だけでなく一般大衆にも広く受け入れられ、映画監督たちは自身の作品にセーペの曲をこぞって使用、名声が高まる。1995年に『Spiritus Mundi』、1996年にIl Manifestoレーベルから『Trasmigrazioni』を発表。1996年のアンソロジーアルバム『Viaggi fuori dai paraggi』はセーペに対するIl Manifestoの敬意の表れであった。1998年の『Lavorare stanca』は最優秀方言音楽アルバムとしてテンコ賞を受賞、またPIM賞にもノミネートされる。2008年の『Kronomakia』に収録の13曲には、アラブ音楽から北欧音楽、また、古楽を再解釈したもの、さらにはビージーズの『Stayin’ Alive』やビートルズの『Norvegian Wood』のラテン語ヴァージョンまで様々な音楽が含まれる。2010年の『Fessbuk』では悪徳と美徳の風刺を通して現代イタリアを効果的に写し出している。続いて、セーペの音楽に感銘を受けたテリー・ギリアム監督に乞われ、同監督の短編映画『The Wholly Family』の音楽を担当。2012年の『Canzoniere Illustrato』には、世界中の音楽と多様なスタイルのイタリアの民族音楽からなる国際色豊かな12曲が収録され、各曲に対応した12の漫画を収めた106ページの冊子が付く。2013年にはイタリア南部風の風刺が効いた『In Vino Veritas』、2015年には『A note spiegate』、2016年には名作『Capitan Capitone e i fratelli della costa』を発表し、絶賛される。近年はステファノ・ボッラーニとのプロジェクトNapoli Tripのコンサートにも力を入れている。
Quest’anno le città di Napoli e Kagoshima celebrano il 60° anniversario del loro gemellaggio. In questa occasione, con la collaborazione della New Age Productions e con il sostegno del Consolato di Osaka, del Comune di Napoli, del Comune di Kagoshima e della Minaminihon Broadcasting, l’Istituto Italiano di Cultura di Osaka presenta un video-concerto di Daniele Sepe Quintet.
Nel video, oltre alla bella musica di Daniele Sepe (sassofonista e compositore napoletano che vanta la fama internazionale) e i suoi amici musicisti, troverete anche suggestive immagini di Napoli e i saluti di amicizia dei sindaci delle due città.
Artisti
Daniele Sepe (Sax)
Tommy De Paola (Piano)
Paolo Forlini (Drums)
Davide Costagliola (Bass)
Antonello Iannotta (Percussion)
Programma
1) AMARCORD (Nino Rota)
2) INDAGINE SU UN CITTADINO AL DI SOPRA DI OGNI SOSPETTO (Ennio Morricone)
3) MARCIA DI ESCULAPIO (Piero Piccioni)
4) SAKURA (tradizionale canzone giapponese anonimo)
5) NUNCA MAS (Gato Barbieri)
6) LUNITA TUCUMANA (Atahualpa Yupanqui)
7) ST. THOMAS (Sonny Rollins)
Daniele Sepe
Nasce a Napoli nel 1960, studia flauto al Conservatorio e si unisce al Gruppo Operaio E Zezi di Pomigliano d’Arco. Inizia a suonare il sassofono e collabora come turnista di sala con chiunque, dai Bisca a Nino D’Angelo, da Gin Paoli a Eduardo De Crescenzo, dai 99 Posse a Peppino Gagliardi. Nel 1990 si autoproduce l’album del debutto solista, MALAMUSICA, seguito a breve distanza da L’USCITA DEI GLADIATORI e da PLAY STANDARD AND MORE, in cui rilegge Nino Rota e Dizzy Gillespie, Piero Piccioni e Duke Ellington, insieme al suo Art Ensemble of Soccavo. Intanto
scrive musica per teatro, balletti e cinema.
Nel 1993 VITE PERDUTE, e nel 1994 SPIRITUS MUNDI, lo portano all’attenzione del pubblico; LAVORARE STANCA, 1998, ottiene la Targa Tenco per il miglior album in dialetto.
Ecletticamente prosegue l’attività discografica esplorando generi e stili diversi, dalle canzoni di lotta alla musica bretone; firma le musiche per “Amnesia” di Gabriele Salvatores, e continua a dare alle stampe album in cui spazia liberamente in diversi ambiti musicali. Seguono infatti negli anni diversi lavori: ANIME CANDIDE (2003), UNA BANDA DI PEZZENTI (2005), SUONARNE 1 PER EDUCARNE 100 (2006), KRONOMACHIA (2007) e il più recente FESSBUCK del 2010.
Frequenti sono i suoi concerti con il progetto “Napoli Trip” di cui fa parte il pianista Stefano Bollani.